カフェのような飲食店を開業する場合には「食品衛生責任者」という資格が必要です。
また、店舗が衛生基準を満たしていることを、保健所に確認してもらった上で、営業許可証をもらうことも必要になるのです。
このように「やりたいからはじめよう!」という思いだけでスタートできる事業だけではなく、事前に資格を取得したり許認可の必要な業種もありますので、きちんと確認しておきましょう。
もちろん、資格の必要のない業種もたくさんあります。
ハンドメイドアクセサリー作家や、コンサルティングなどは特に資格がなくても始められる事業です。
ただし、事業として始める場合には、税務署に「開業届」だけは提出しておきましょう。
必要な資格を取得する
「医師」や「美容師」として開業するには資格が必要だということは、なんとなくわかりますよね。
最初に例にあげた飲食店の「食品衛生責任者」という資格や、ガソリンなどの危険物を扱う場合にも、取扱責任者の資格が必要になってきます。
そのほか、絶対に必要ではないけれど、持っておくと有利になるという資格もいくつかありますので、自分が始める事業にとって必要な資格はないかな?と一度考えておきましょう。
医師、美容師、鍼灸師などの国家資格をはじめ、カラーコーディネーター、消費生活アドバイザーなどの公的資格から、アロマセラピストやベビーマッサージ講師などの民間資格まで様々。
民間の資格も、持っていることでお客様からの信頼を得られたり、営業の上で必要なスキルや情報を提供してもらえることも多いので、取得を検討してみるのもおすすめです。
「資格商法」にご注意
民間資格では、誰でも〇〇協会認定講師のようなものを作れてしまうので、実際にはほとんど内容がないものを高額で売りつけたり、資格を取得するためのレッスンとして高額を請求するものが流行っています。
また、資格を取得したあとのアフターサポートがほとんどない協会も多いため、「資格は取得したけれど、結局1円も稼げていない」という方もたくさんいます。様々な資格に手を出して数百万円を支払い、資格コレクターになっただけ…なんていう人もいました。
もちろん、資格を取得することでスキルアップ出来て、お客様からも信頼され、仲間とのつながりも出来ますので、いざ開業したときに心強い味方になってくれる団体もたくさんあります。
- 本当に、自分にとって必要な資格なのか?
- この資格をとって、自分の事業にどう活かすのか?
- 資格を取得した人は、本当に活躍できているのか?
「資格があるから稼げるわけではない」というのを肝に銘じて、きちんと見極めて選びましょう。
営業するための許認可を確認する
飲食店や喫茶店、パン屋さん、惣菜店などを開業するためには、保健所の審査を受けた上で許可が必要です。
リサイクルショップや古書店などを開業するには、警察署の審査を受けた上で許可が必要になります。
女性で起業する方には少ないかもしれませんが、酒屋の場合は営業にあたって免許が必要になります。
自宅の一部で開業するから…ときちんとした許認可を受けずに開業してしまうと罰則をうけることも。
知らずに開業してしまうことがないように、きちんと確認しておきましょう。
また、これらの許認可は取得までに時間がかかることがあるので、余裕をもって開業に間に合うように準備するのも大切です。
まとめ:起業に必要な資格と許認可を確認しよう
すべての事業に資格や許認可が必要なわけではありませんが、特に女性が起業で選びやすいカフェやベーカリーなどは、きちんとした資格と許可が必要になってきます。
その他、事業によって必要になる資格や許認可は様々ですので、事前に自分が始めようとしている事業に必要な資格は無いか? 許認可は大丈夫か? を確認しておくことが大切です。
また必須ではなくても、もっていると事業に有利になる資格は、事前に取得を検討してみるのもおすすめです。
資格の取得も、許認可を受けるのも、時間がかかることが多いので余裕を持って早めに準備しておきましょう。