事業を始めるにあたって、どれくらいのお金が必要なのか?
毎月必要になる経費はどれくらいか?
きちんと最初に計算しておかないと、「気がついたら大赤字!」なんてことも。
女性起業家さんの中には、「ざっくり通帳の金額の増減でだけしか追っていない」なんていう方も時々いますが、きちんとした資金計画は、事業を安定させる上でも、大きくしていく上でもとても大切です。
特に、「本気で稼ぎたい」と思っている方は、念入りに資金計画を作り上げましょう。
開業に必要な資金を計算する
どんな小規模な事業であっても、事業を軌道に乗せるまでには元手になるお金が必要です。
事業をスタートしてから軌道に乗るまでに必要なお金を「開業資金」と言います。
基本的に開業資金には「開業資金」「運転資金」「生活費」が含まれますが、主婦の方や実家住まいの方などは、「生活費」の部分はそれほど考えなくても大丈夫です。
※家族と同居の場合でも、毎月絶対に生活費として○万円入れないといけない…なんていう場合は、きちんと生活費として計算しましょう。
準備のためのお金(開業資金)
「今日からはじめま~す!」というために準備するものにかかるお金すべてです。
- お店やオフィスを借りるための契約関連費用
- 内装工事などの工事費
- 机や椅子などの備品代
- パソコン、ソフトウェアなどのPC関連費
- 名刺や印鑑、必要な文具などの購入費
- チラシ印刷やWEBサイトの作成などの広告費
- ユニフォームや書類などの雑費
- オープンするのに必要な食材などの材料費
いざ開業となると、すべてをこだわりのアイテムで揃えたくなるところですが、外せないものから優先してどこに予算を割り振るかを冷静に考えましょう。
場合によっては、中古のもので揃えたり、開業当初はリースやレンタルで乗り切るというのもアリです。
ちなみに、開業にあたって必要だったお金は「開業届」を提出して青色申告する際に、「繰延資産」として計上できますのできちんと計算して残しておきましょう。
事業を継続するためのお金(運転資金)
事業を継続していくために毎月必要になるお金のことです。
「運転資金」には、売上が上がっても下がっても同じ金額が必要になる「固定費」と、売上が上がったときには上がるけれど、売上が下がったときには下がるという材料費のような「変動費」があります。
事業を始めた当初は、どうしても売上の見込みが立ちにくいので、固定費が大きいと「売上がないのに、支出は減らない」という状態になってしまいます。
逆に、変動費は大きくても「売上がなければ、支出も少ない」という状態なので、比較的安定しやすくなります。
このため、事業を安定させるためには、なるべく固定費を下げることが大切です。
開業にあたっては、運転資金の2~3ヶ月分を準備しておくのが望ましいと言われています。
固定費とは
店舗の家賃や、従業員がいる場合はその給与など。
水道光熱費は多少変動しますが、固定費と考えてOKです。
事務所や店舗に通うための交通費も固定費になります。
ベビーマッサージなどの資格が必要な講師などの場合は、団体に払う登録料がかかることもあります。
また、コンサルティングや起業塾などを契約している場合は、月額料金を固定費として計算します。
変動費とは
一番わかりやすいのは、材料費や食材費など。
外注さんやアルバイトさんなど、必要に応じてお仕事をお願いすることができる人件費もこちらに計算します。
広告宣伝費も変動費としてOK。
変動費は、突然大きくなる可能性があるので、余裕をもった計画を立てておきましょう。
生活費について
厳密には事業のお金ではありませんが、仕事をやめて事業を始める場合など、生活費は無視することのできない出費です。
主婦の方や、実家ぐらしで生活費がかからない場合などは、基本的にこちらは計算に入れなくても問題ありませんが、単身の方、シングルマザーの場合などで「一家の大黒柱が自分」という場合には、およそ3ヶ月分の生活費を事前に準備しておきましょう。
まとめ:資金計画をたてよう
どんぶり勘定で始めると、気がついたときには大きな赤字を計上している…ということが、よくあります。
売上があるとプラスになっているような気がするのですが、実際に計算してみると経費のほうが大きくて毎月赤字というのは、女性起業家さんや主婦で在宅起業をしている方によくあるパターンです。
せっかく起業するのですから、しっかり計画を立てて儲かる起業を進めましょう。