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資金を調達しよう

資金計画を立てよう」で計算できた、開業に必要な資金を準備します。

様々な資金調達の方法はありますが、女性や主婦の方が起業する際には、なるべく自己資金を多めにしておくのがおすすめです。
また、家族や友人から借りる場合には、仲の良い間柄であってもきちんと借用書などを作って、お互いが納得しておくことがトラブル防止につながります。

「資金がどうしても足りなくて…」という場合は、資金計画から見直して、手持ちの資金でどうにかなるように抑えるというのも、起業家としての腕の見せどころです。
特に主婦の起業家さんの場合は、「とにかく資金をかき集めて…」というよりは、「資金の足りる範囲で、できることからはじめてみる」ほうが失敗も少なく、長続きする傾向があります。
資金不足で起業できずに、1年2年…と過ぎてしまうよりは、中古品でもなんでも使ってとにかく事業を動かして行き、少しずつ大きくして目標へ近づけていくほうが成功への近道でもあります。

資金調達の方法

自己資金

自己資金とは、その名の通り「自分のお金」。
少なくとも30~50%くらいは自己資金でまかないたいところです。

一番簡単なのは、銀行ににある「預金」。
普通預金だけではなく、定期預金なども取り崩してOKならば、開業資金に当てることができます。
株式や不動産、車や貴金属などの資産も、換金してしまっても良ければ、現金化して資金に回します。

とはいえ、主婦の起業家さんの場合は、家や車を売って…という判断をするのは基本的には無しです。
独身時代に使っていたアクセサリーや、ブランドバッグなどはバンバン処分して換金しても構いませんが、家族に不便を強いたり、家族から不満があがるようなことをすると、大抵の主婦起業家さんは続けていけなくなってしまいます

保険の解約なども、きちんと家族と話し合って納得が得られてからにしましょう。

金融機関からの借り入れ

いわゆる「銀行からお金を借りる」という方法。

一番メジャーなところでは、「日本政策金融公庫」で、民間の金融機関に比べて融資を受けやすいのが特徴です。
また、返済期間をながく設定することができるなど様々なメリットがあり、さまざまな融資プランがあるので、業種によって最適なプランを選べるのもポイント。

民間の金融機関は、取引実績が必要だったり保証人や担保がないと借りられなかったりと、借り入れへのハードルは高めです。

いずれの金融機関から融資を受けるとしても、事前に審査が必要になりますので、かならず借りられるわけではありませんし、当然ながら利息を含めた毎月の返済が必要になってきますので、ご利用は計画的に。

出資を受ける

ベンチャーキャピタルや個人投資家から出資を受けたり、クラウドファンディングを利用する方法もあります。

なんの実績もコネもない個人が出資を集めるのは難しいですが、うまく経営計画や事業に対する思いを伝えることができれば、成功する可能性はあります。
最近ではTwitterで出資を受けた人もいますので、様々な方法を検討してみてください。

補助金・助成金

女性起業家さんの場合は、助成金が比較的充実していますので、ぜひ一度「自分に使えるものはどれかな?」と検討してみてください。
ただし、補助金や助成金には「交付の目的」がありますので、その目的にあった事業・使い方でないと利用できません。
(広告費には使えるけれど、人件費には使えないなど)

書類での審査や面接審査をクリアしないともらえないなど、かなり手間も時間もかかります。
また、基本的に「使った分をあとからキャッシュバック」という方式なので、先にお金が欲しい場合には使えません。

家族や友人から借りる

配偶者、親、兄弟、親戚や、友人知人などから借りるのも資金調達ではよくあることです。

ただし関係が深いほど、お金でトラブルが起きたときに、人間関係が取り返しのつかない状態になりやすいので、返済計画は余裕を持って。
また仲の良い間柄でも、きちんと借用書などは交わしておきましょう。
※110万円以上をもらった(借りるではなく)場合には贈与税がかかりますので、要注意。

資金調達で大切なこと

資金調達というと「いくら借りるか」ばかりに頭が行きがちですが、大切なのは「どんな事業を作り上げていくのか」「どうやって今後稼いでいくのか」をしっかりと見せることです。
今の時代は、「出資したい」「面白そう」と思ってもらえれば、クラウドファンディングでもお金は集まります。
まずは「事業の内容ありき」だと覚えておいてください。

また、融資を受ける場合は、余裕をもった返済計画を立てておきましょう。

「借りられるだけ借りて、人生をかけてチャレンジする」のは起業のロマンではありますが、家庭を持つ女性の場合は家族のことも考えて、慎重に検討しましょう。
何度も「起業の目的」に立ち返って考えてください。

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