事業計画

起業する目的をはっきりさせる

起業する目的をはっきりさせよう

女性が起業するときに、一番最初にきちんと考えておく必要があるのが「起業の目的」です。

あなたも「自己実現のため」とか「家計を助けたい」とか「働き方を変えたい」「困っている人を助けたい」など、何かの動機があって「起業したい」と考えたのではありませんか?
この「動機」をしっかり深掘りして、明確にしておくことが、起業を成功させるための第一歩です。

目的は起業を成功させるための羅針盤

事業をはじめると、毎日「解決しなければいけないこと」「やるべきこと」が山のようにやってきます。
場合によっては、悩んだり、ピンチに陥ったりすることもあるでしょう。

一方で、女性の場合は特に、起業したいと思う女性を「カモ」にしようとする怪しげな人も、たくさんやってきます。

人間は追い詰められると、判断を誤りがちになります。
「冷静に考えれば、あの判断はなかった」という経験は、多くの起業家が経験していることです。

そんなときに、確かな判断基準となるのが「自分自身の起業の目的」です。

この判断は、目的達成につながるものか?
目的からずれてしまってはいないか?

しっかりと考えた目的に立ち返れば、どんなに忙しくても、追い詰められていても、起業した当初の思いから大きくハズれてしまうことはありません。

目的を見失った起業は失敗する

目的をはっきりさせておかなければ、事業はどこを目指すかわからないままフラフラと迷子になってしまいます。
起業を目指すたくさんの女性をサポートしてきましたが、実際、目的をはっきりさせずに「なんとなくやってみたい」という思いで始めた方で、1,2年と続いている方はほとんどいません。

女性の場合は、結婚や妊娠出産によって環境と気持ちの変化が起きやすく、その時々の気分で事業を進めると迷走してしまいがち。
また「生活に必要な支出は配偶者が支えているから、自分が稼ぐのが必須ではない」という人も多くて、途中で「やーめた」となってしまうこともよくあります。

自分の人生に事業が必要なくなったのなら問題ありませんが、少しもったいない気がしますよね。

起業の目的を深掘りする

ゆっくりと静かに考えることができる環境で、ペンとノートを目の前に考えていきましょう。
必要なら自宅から出て、カフェや図書館などで考えをめぐらせるのもおすすめです。

「なぜ?」と繰り返す

起業の目的と言われて、今あなたの中には一つのワードが浮かびましたよね?

step
1
まず、今頭の中にある「起業の目的」を目の前のノートに、しっかり書き記してください。

たとえばこれが、「育児に苦労するママを助けたい」だとします。

step
2
なぜ?」と問いかけます。


「なぜ?」の回答として思いついた内容を、次々に書き留めてください。

たとえば、「なぜ?私は、育児に苦労するママを助けたいんだろう?」の答えとして、「自分が苦労したから」「ママ友たちも大変そうだから」など、いくつでも思いつくだけ書き留めていきます。

step
3
さらに出た答えに対して二回目の「なぜ?」を投げかけます。


この回答もすべてノートに書き留めていきます。

たとえば、なぜ「自分が苦労した」のかな?と問いかけると、「実家が遠かった」「相談できる人がいなかった」などと出てくるかもしれません。

まだ深掘りできそうですね。

step
4
もう一度「なぜ」を投げかけてみます。

なぜ「相談できる人がいなかった」んだろう?の答えは、「結婚してから引っ越してきたから友人がいない」「どこに相談していいかわからなかった」なんて答えが出てくるかもしれません。

step
5
さらに「なぜ」で、もっと深掘りします。

なぜ「相談する場所がわからなかった」んだろう?「結婚してから引っ越してきたから友人がいない」のはなぜだろう?の答えは、「妊娠中に情報を得る機会がなかった」とか「産後、友人をつくる機会がなかった」と出てきます。

step
6
最後にもう一度「なぜ?」もしくは「どうすればよかった?」を投げかけます。

どうすれば、情報を得られただろう?と考えると、「妊娠中でもアクセスできる地域の情報源がネットにあればよかった」とか、友人をつくる機会に関しては、「産後のママたちが知り合って仲良くなれる場所がほしかった」なんて考えにつながりました。

ここまでくれば、目的として「妊娠中でもアクセスしやすい情報をまとめて提供する」とか「産後のママたちが友人を作れるような場を提供する」といった感じの、自分が起業する目的が見えてきますよね。

メモ

上の例は社会的な意義を追求していきましたが、まったく個人的に

「お金が必要だから」→なぜ?→「子どもを塾に行かせたい」→なぜ?→「中学受験をさせたい」→なぜ?→「高校受験で苦労させたくない」→なぜ?→「自分が受験で苦労したから」→どうすればよかった?→「小学生からコツコツ勉強すればよかった」→なぜできなかった?→「宿題もやらずに遊んでばかりいた」→なぜ?→「両親が忙しくて家にいなかったから、誰にも注意されなかった」→どうすればよかった?→「子どもが自分から勉強するのは難しいから、親からの声掛けが欲しかった」→「勉強には親のサポートが必要」→「塾にいかせたとしても、きちんと宿題をできる環境を作る必要がある」

この場合は「必要なのはお金だけではない」という結論にたどり着きました。
必要なのは、お金にプラスして親のサポートでしょう。だとすれば、自分が必死に働いてお金を稼ぐよりも、子どもに寄り添える余裕を残しながら、必要最低限を稼ぐという方法を目指すほうが、求める幸せに近づくかもしれませんね。

起業の目的が変わってくれば、最適な働き方も変わります
だからこそ、じっくり考える必要があるのです。

実際にじっくり考えてみて、どうでしょうか?
はじめの漠然とした「目的」よりも、ぐっと鮮やかではっきりした「目的」になったのではないでしょうか?

今回は5回の「なぜ?」で掘り下げましたが、場合によってはもっと少なくてもはっきりした目的にたどり着くこともありますし、7,8回と繰り返すことで、思いがはっきりしてくることもあります。

この「5回のなぜ?を繰り返す」のは、「トヨタ式」とよく言われている方法で、本来は何かトラブルがあったときに、その原因を突き止めるために使われる手法です。

ぼんやりとした思考をクリアにするのにとても便利なので、女性起業家として生きていくみなさんは、常に頭にいれておいて、思考を整理する必要があるときには、ぜひ使ってみてください。
もちろん、本来の「トラブルの原因をさぐる」のにも、とても有効です。

起業の目的は常に目につくところへ掲示する

深掘りして見つかった「目的」は、常に目につくところへ貼り出しておきます
キッチンやトイレでも良いですし、写メをとってスマホの待受画面にしてもok。
スケジュール帳の表紙に貼っておくのもおすすめです。

事業を進める上で悩んだ時、迷ったときは、かならずこの目的に立ち返ってください。
ブレずに後悔することのない判断をするための、強力な助けになってくれるはずです。

 

  • この記事を書いた人
ゆり

ゆり

起業3年目のフリーランスママ。 M-coto株式会社でママ講師さんたちの活躍をサポート中。 ママかつ認定講師養成講座講師。 小学生から幼稚園までの3児の母で、元薬剤師でありながら、WEBマーケター、ライター、セミナー講師などとして、子供との時間を第一にしながら働いています。

-事業計画

© 2020 女性起業なび