事業計画

開催場所・開業場所を探す

サロン、教室、事務所の開催場所、開業場所を探す

事業を立ち上げるには、事務所や店舗などが必要になります。
ここでは、女性起業家さん、サロンオーナーさんやママ講師さんが使える開業場所、開催場所をピックアップしていますので、「場所がない!」とお困りの方は、参考にしてみてください。

開業場所、開催場所を探す前に

事務所の場合はそれほど問題になりませんが、お客様が来店する店舗、サロン、教室などは、集客に直結するため、慎重に選んでください。

たとえば駅から遠ければ、電車利用の方にはどうしても敬遠されます。
階段で上がらなければならない場所は、ベビーカーなどの子連れのお客様には負担になります。
道が入り組んでいてわかりにくい場所は、迷子になったお客様の対応に追われるかもしれません。
周りが静かな住宅街で、にぎやかな店舗などを運営すると苦情が入ることがあります。
家賃が高すぎると、固定費がかさみ運営が厳しくなります。

どんな事業、サービスを展開するかで最適な立地は変わりますので、基本的にはしっかりと事業コンセプトまでができた状態で、場所を探すほうが安全です。

ただ、賃貸契約などでは時間がかかることがありますので、開業日に間に合うように早めに動いて行きましょう。

個人が店舗やサロン、教室を開催するのに使える場所

自宅、実家

敷金、礼金などが不要で初期投資が少ないため、資金が少ない場合でも始めやすい場所です。

家賃が不要な場合も多く、赤字になりにくいので「とりあえず自宅でサロンをスタート」という女性起業家さんはとても多いです。

注意ポイント

立地の面で不便があったり、家族の居住空間との兼ね合いでもめたりすることもありますので、家族とはしっかり相談した上で、よく考えて決断してください。

貸し会議室、レンタルスペース

期間限定の店舗や、週数日のお教室、サロンなどには気軽に使えておすすめの場所です。

注意ポイント

必要な日に予約が取れなかったり、万が一開催できなくなった場合にキャンセル料を取られてしまうリスクがありますので、計画的に利用しましょう。

賃貸物件

店舗やサロンの場合は、賃貸物件を借りて運用する方が多いです。
ある程度は内装などを自由にできる上、場所を100%確保できるので、店舗やサロンなどで継続的に通ってもらう場合には賃貸物件が便利です。

注意ポイント

家賃として固定費が発生するので、しっかりした資金計画を立てた上で契約してください。
大きな固定費がかかる事業は、固定費が少ない事業に比べてどうしてもリスクが高くなります。

また、内装や外装、配管などのリフォーム費用が必要になる場合がありますので、それもきちんと計算しておきましょう。

地域センター、自治会館などの公共スペース

住民なら安価で借りられて、「まずお試しにはじめる」には最適。
地方自治体のWEBサイトなどから調べることができますので、把握しておいて損はありません。

注意ポイント

これらの公共スペースは、基本的には「営利目的の利用は禁止」です。
「営利目的」の範囲がどこまでになるのか、基準は各施設によって異なりますので、必ず事前に確認してください。

普段は有料の教室を、体験会として無料で行うならOK、材料費だけならOK、サークルが呼ぶ先生としてならOKなど、規約の範囲内でも色々と使い方はありますのでよく調べて置きましょう。

幼稚園、保育園、小学校、児童館等

子供向け、保護者向けの教室を開催する場合には、これらの施設もおすすめです。
PTAに向けてフラワーアレンジメント教室、写真整理講座、保育園や幼稚園での子育てに関するセミナーなど、アイデア次第で色々な教室が開催できます。
実際に子供が通っていればさらに開催しやすくなりますので、ぜひ検討してみてください。

注意ポイント

基本的には参加者からは、参加費をとれないことが多いのですが、講師料として園や学校側からお金をいただくことも可能です。

営業力が必要になりますが、自分の経歴としても役立ちますのでぜひチャレンジしてみてください。

店舗やギャラリーの一部スペース、一部時間帯

カフェの休業日だけスペースを使わせてもらう、夜間だけ使わせてもらうなど、本来の利用者が使用していない時間帯を有効活用する方法です。

知り合いにカフェなどのスペースをもつオーナーがいれば、ぜひ交渉してみましょう。
お互いにお客様を紹介し合えるWIN-WINの関係になれれば最高です。

注意ポイント

同じスペースを貸してもらう場合には、特に気遣いと取り決めが大切です。

たとえば、冷蔵庫の上の段はオーナー、下の1段だけ利用させてもらう。
一部屋を借りるだけで、他の部屋や設備には一切触らない。
オーナー側が禁煙で営業しているなら、借りている側も禁煙を徹底するなど。

守らなければオーナー側の営業に支障が出てしまう可能性があるものについては、細心の注意を払いましょう。

イベント出展

ハンドメイド系の方には特にイベント出展がおすすめです。
普段ネットで販売していても、直接手にとってもらえる機会はとても貴重ですし、新たなお客様との出会いもあります。

エステやマッサージなどの方でも参加できるイベントがありますので、細かくチェックしてみましょう。
割り当てられたブースのなかでも、ハンドマッサージやフェイスヨガなど、できることは色々あります。

ワークショップの募集がある場合には、ぜひ体験会をさせてもらいましょう。
体験会できちんと魅力を伝えられれば、自分のサロンや教室にお客様をつなげることができます。

注意ポイント

イベント出展の場合は、なるべく安価なものを提供するほうが宣伝効果は高くなります。
儲けに行くよりは、「ファンを増やす」と思って参加すると、イベント後にお客様を増やすことに繋がります。

移動販売

飲食店を目指す際、「はじめから店舗を用意するのは厳しい」という場合には、キッチンカーなどを利用して移動販売から始めるのもアリです。
短期間ならレンタルでも、安く揃えたければ中古車の販売もありますので、いきなり店舗を構えるよりはハードルはぐっと下がります。

物件購入

数千万円から億の投資になりますが、もちろん物件を購入して開業するのもありです。
新居を立てる際に、一階部分を店舗にしてしまう…というのも最近は流行していますので、新築の予定がある方は、ぜひ検討してみてください。

事務所として使える場所

事務所は、基本的にどこでも大丈夫です。
社員を雇う場合には、ある程度の広さが必要になりますが、マンションや自宅の一室から始めることも可能です。

開業届にも住所は必要ですので、どこを所在地にするのかはあらかじめ決めておきましょう。
事務所or住所のある場所が、納税地になります。

自宅

基本的には、自宅が一番ラクです。
家賃もかかりませんし、郵便物もすぐに受け取れます。

ただ、特定商取引法の関係などで公開しなくてはならないことも多いため、一人暮らしの女性などは自宅とは別に事務所の住所を指定するほうが安全です。

レンタルオフィス、コワーキングスペース

多少の費用はかかりますが、事務所としてレンタルオフィスを借りたり、コワーキングスペースを契約するのもおすすめです。
自宅では事務作業等がしにくい場合や、自宅の住所を公開したくない場合は、事務所として住所を借りることもできますので、ぜひ検討してみてください。

まとめ

実は色々な場所が使えることに気づいていただけましたか?

ここに書いた以外でも、私がサポートしている「ママかつ」では、マンションギャラリー、車のショールーム、スポーツクラブの休業日、住宅展示場、商業施設のイベントスペースなど、さまざまな場所で講座を開催しています。

あなたの商品やサービスに最適の場所を、ぜひ実際に足を運んで探してみてください。

 

  • この記事を書いた人

ゆり

起業3年目のフリーランスママ。 M-coto株式会社でママ講師さんたちの活躍をサポート中。 ママかつ認定講師養成講座講師。 小学生から幼稚園までの3児の母で、元薬剤師でありながら、WEBマーケター、ライター、セミナー講師などとして、子供との時間を第一にしながら働いています。

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