「自分の得意なことなんて、あまりじっくり考えたことがないかも…」なんてこと、ありませんか?
自分についてよくわかっていなくても、普通に暮らしている分には、特に問題はありません。
ですが、「起業をしよう!」となると、自分の「強み」「得意なこと」から事業の設計をしていくのが、成功への一番の近道なのです。
自分だからこそできる商品・サービスを考える
女性起業において、提供する商品やサービスは「なんとなく」で始めると、まず99%は失敗します。
自分が得意なことでも、お客様が求めていなければ売れません。
お客様に需要があっても、自分が苦手なことでは事業を続けていくことは難しいでしょう。
大切なのは「好き×得意×需要」
好きなこと
あなたが好きなこと、興味のあることは何でしょうか?
「これをやっていると、いつのまにか徹夜しちゃう」ような、損得抜きにして「やっていて楽しいこと」「充実できること」を探してみてください。
案外、この質問は難しくて「あなたの好きなもの・ことはなんですか?」と聞かれて即答できない方が多いのです。
子供の頃は「ゲーム!」とか「まんが~!」とか即答出来たはずなのに、おとなになると色々と理由をつけて、好きなものを明確にしなくなってしまいます。
起業の場合には、「これからの人生で何をやりたいのか」と言い換えてもok。
人生をかけてでも実現したいことのためなら、たぶん睡眠時間を削っても没頭するでしょうし、考えているだけで充実した時間を過ごせるはずです。まさに大人版「好きなこと」ですよね。
たとえば…
- 読書
- 料理
- お菓子作り
- 裁縫全般
- 編み物
- 映画鑑賞
- 子どもと遊ぶこと
- ホームパーティー
- 旅行など
「事業とは絶対結びつかない」と思うものでも、ぜひすべてを紙に書き出してみてください。
得意なこと
あなたが人よりも得意なこと、よく知っていること、誰にも負けないことは何でしょうか?
結婚や妊娠出産で退職してしまった女性の場合は、退職前の仕事としてやっていたことも「得意なこと」として扱ってokです。
よく友人に頼まれること、小さい頃からずっと続けている習い事など、自分がやるにはそれほど大変ではないけど、苦手な人がやるととても大変なこと…と考えると、浮かんできます。
たとえば…
- 字が綺麗
- 人前で話すこと
- 営業
- お金を数えること
- 事務作業
- パソコン
- こまかい手仕事
- 文章を書くこと
- 洋服選びのセンス
- 掃除・洗濯
- 料理など
「事業とは絶対結びつかない」と思うものでも、ぜひすべてを紙に書き出してみてください。
「好きなこと」とかぶる内容でも問題ありません。好きで得意なら、ぜひ両方にピックアップしてください。
世の中に求められていること
社会的な「ニーズ」とも言いかえられますが、これが事業を成功させる上での重要なポイントです。
どんなに好きで得意なことでも、誰も必要としていなければ、お客様は集まりません。
「好き+得意」が交わるポイントで、「みんなが求めているものはどれだろう?」もしくは、「求められる形にするには、どうすればよいだろう」と考えてみてください。
たとえば…
- 字が綺麗+子どもと遊ぶこと+字を綺麗にしたい子ども(親)=かきかた教室
- 編み物+人前で話すこと+楽しく編み物を習いたい人=編み物教室
- ホームパーティー+手芸+誰かのお家で楽しく手芸がしたい=おうちでランチ付きワークショップ
- 旅行+パソコン+旅行の計画を立てている人=旅の様子をブログで公開
- お菓子作り+人前で話すこと+美味しいお菓子を楽しく食べたい=カフェ など
組み合わせ次第で、色々な可能性が広がります。
世の中の需要は、SNSやニュースなどを注意してみておくと「こんなところに需要が!?」なんてものも見つかりますよ。
全部を満たす必要が本当にあるの?
「需要」がなければ、自己満足にしかなりません。
事業として成り立たせるためには一番大切なところですが、多くの女性起業家さんが見落としがちなポイントでもあります。
「好き」だけど「得意」ではないものは、どうやっても得意な人に及びません。
最悪の場合、お客様に迷惑をかけてしまうこともありますので、趣味にしておくのがおすすめです。
逆に「得意」だけど「好き」じゃないものは、やっていて楽しくないので続きません。
そんなことのために起業をしたいわけではないですよね。
メモ
ただし、「お金のためなら大丈夫!」という場合は、あまり好きでなくても、得意なことなら事業としては成り立ちます。
実は、私の知り合いにはこのタイプの起業家は結構いて、ほとんどが成功しています。
彼女たちの場合は「お金が好き!」というモチベーションですね。
自分の起業への考え方とあわせて考えてみてください
「起業」という以上は、事業を成立させて、そこから収益を上げることを目的にします。
「好き」「得意」「需要」は、売上をつくる上での前提条件とも言える重要な要素になります。
まとめ:事業として「自分のできること」を探す
まずは、「好き」で「得意」で「需要のある」ことをしっかり考えます。
自分が、お客様に提供できる価値とはなにか?
じっくりとコーヒーでも飲みながら、ゆっくり「自分自身の棚卸し」のつもりで取り組んでみてください。
自分でも思いもかけなかった事業アイデアが浮かんでくることも、よくありますよ。